美女クレオパトラと美青年オクタビアヌスの決戦(クレオパトラ編・下)

地中海世界の覇権をかけたアクティウムの海戦。果たして結果は? 愛人と養子、カエサルの意思を継ぐのは、果たしてどちらか?

凛さん
前回はクレオパトラが、その美貌とエジプトの経済力を利用して、東地中海を支配下におさめた話をしたわね
玉藻ちゃん
祖国エジプトとお子さんのカエサリオンを守るために、必死で頑張ってたんですよね。FGOでも賞賛されていましたけど、やっぱりすごい手腕の持ち主だったんですねえ
凛さん
しかし天才クレオパトラにも盲点がありました。それはオクタビアヌスが、クレオパトラをも凌ぐ天才だったことです
玉藻ちゃん
さすがはカエサルさんが、後継者として指名していただけありますねぇ
凛さん
オクタビアヌスは、政敵アントニウスがエジプトとクレオパトラに傾倒していると非難。そしてオクタビアヌスとアントニウスの私闘ではなく、ローマとエジプトの対立へと巧みに誘導します。オクタビアヌスはついにローマ市民の支持を得て、エジプトに宣戦布告。ローマ艦隊を送り込みます
凛さん
対してクレオパトラはその財力を用い、世界最大規模の海軍を動員し迎え撃ちます。そしてついに両海軍はアクティウムで激突しました。前31年のことです。兵力も軍艦の大きさも、エジプト・アントニウス連合軍が上。しかも指揮官のアントニウスは歴戦の軍人。対するオクタビアヌスは、政治の天才でしたが病弱で軍才はまるでありません

アクチウムの海戦 ウィキペディアより抜粋

玉藻ちゃん
宿敵オクタビアヌスさんとの最終決戦ですね。

前31年なので、〝いざ行かん、さ(3)い(1)終決戦、アクチウム〟と覚えてくださいね

玉藻ちゃん
戦力も指揮官も優秀なら、クレオパトラさんの勝ちでしょうね?
凛さん
確かにアントニウスは優秀な軍人でしたが、相手が悪すぎました。オクタビアヌスからローマ軍の指揮を任されたアグリッパは、カエサルが見出し、病弱で軍才はなかったオクタビアヌスの保険としてつけておいた軍事の天才だったのです。しかもローマの軍人には珍しい海戦スキル持ち。戦闘中にエジプト軍が戦線を離脱し、エジプト軍を追ってアントニウスも戦線を離脱。オクタビアヌスの勝利で終わります
玉藻ちゃん
ああ、カエサルさん、なんてことを
凛さん
さらにオクタビアヌスは「アントニウスがクレオパトラを追って逃げたぞ」と非難し、アントニウスの部下のローマ兵士の動揺を誘います。この策略は成功し、アントニウスは兵に裏切られて再び敗北。アントニウスは自害してしまいます
凛さん
万策尽きたクレオパトラは、オクタビアヌスとの停戦交渉を行いますが、失敗。息子のカエサリオンを逃した後、アントニウスの後を追って自害します。いずれ息子がエジプトを復興してくれる、そんな淡い希望を抱いていたのかもしれません
玉藻ちゃん
カエサルさんとクレオパトラさんのお子さんですから、生き残ることさえできたらとんでもない英雄に成長したかもしれませんね
凛さん
クレオパトラの遺言は、アントニウスと一緒に葬ってほしいとのことでした。こうしてイスカンダルの遺臣が作った最後の王国、プトレマイオス朝エジプトが滅亡します。自害については隠し持った毒を使ったとも、毒ヘビに自らを噛ませたとも言われていま
玉藻ちゃん
それがクレオパトラさんの宝具となっているわけですね。前から気になっていたんですけど、宝具を放った時に『私のせいではありませぬ』って言うのは、どう言う意味なんでしょう?
凛さん
推測だけど、国が滅んだのは自分のせいじゃないよ。って意味じゃないかしら
玉藻ちゃん
なるほど。むしろ限界まで頑張った感がありますね。それで逃れたカエサリオンさんは、どうなったのでしょう?
凛さん
オクタビアヌスにとって、カエサルの息子であるカエサリオンだけは捨て置けなかったのか、後に捕らえられて処刑されます。わずか9歳でした
玉藻ちゃん
結局、国もお子さんも守れなかったんですね、残念です
凛さん
FGOのカエサルさんも、そのことは後悔しているみたいだったね。クレオパトラの努力は水泡に帰したけど、エジプトの経済力と自らの美貌をフルに使って、必死で祖国と息子を守ろうとしたのよね。彼女の場合、その両方を守るためには超大国ローマを乗っ取るしか方法がなかったというのが最大の不幸だけど、地中海支配に二回も王手をかけたのは事実よ
玉藻ちゃん
まあ、旦那様や子供に尽くしすぎて、ついつい国を乗っ取ってしまうことは、女なら誰でもありがちなことですからね
凛さん
そんなのはあんたとクレオパトラくらいよ。というか、クレオパトラは実はあんたの前世なんじゃないの?
玉藻ちゃん
確かに、実は良妻賢母のクレオパトラさん、なんだか他人とは思えなくなってきちゃいました。それで、ローマどうなったのですか?
凛さん
エジプトを属州とし、地中海世界を統一したローマは、地中海を完全に支配する超大国となります。私たちのよく知るローマ帝国の完成ですね。戦乱の時代は終わり、以後200年にわたって平和の時代を迎えることになります。パクスロマーナと言ったりもするわね
玉藻ちゃん
結局、勝利したのはオクタビアヌスさんだったんですね。この人は、どうなったのですか?
凛さん
オクタビアヌスは元老院からアウグストゥス(尊厳者)の称号を送られ、プリンケプス(第一の市民)として事実上の皇帝となります。前27年のことです
玉藻ちゃん
覚え方は、「重責を、にな(27)う、皇帝、プリンケプス」ですね。まさに勝ち組ですね、イケメンですし

凛さん
オクタビアヌスは病弱ですが政治力は抜群、エジプトを含む領土を大幅に拡大し、ローマ帝国の繁栄の基礎を築きます。が、晩年は幸せとは言えなかったみたい
玉藻ちゃん
と、言いますと?
凛さん
後継者は自分の血縁者、と考えていたオクタビアヌスは、親友であったアグリッパを離婚させてまで自分の娘婿にします。ところがアグリッパをはじめ、後継者と思っていた人材に次々と死なれ、結局後を継いだのは血縁者ではないティベリウスでした
玉藻ちゃん
間違いなくクレオパトラさんの呪いですね。玉藻ちゃんにはわかります。呪いはできる女の嗜みですからね
凛さん
実際、エジプトは魔術の本場の一つだけどね
玉藻ちゃん
今度はクレオパトラさんの旦那様、カエサルさんのお話が聞きたいです
凛さん
いいわね。イスカンダルに勝るとも劣らない、世界史最大の英雄の一人よ。期待しててね

凛先生の要点まとめ

プトレマイオス朝の最後の女王クレオパトラは、第1次三頭政治の一人である実力者カエサルに近くが、カエサルはブルータスらによって暗殺される。第2次三頭政治の有力者であるアントニウスと結ぶが、カエサルの養子オクタビアヌスにょってアクチウムの海戦で敗北し、自害する。オクタビアヌスアウグストゥス(尊厳者)の称号を送られ、プリンケプス(第一の市民)として事実上の皇帝となる。

玉藻ちゃんの年号ゴロ合わせ

アクチウムの海戦前31、〝いざ行かん、さ(3)い(1)終決戦、アクチウム〟ですよ〜。負けちゃいましたけどね

オクタビアヌスの帝政開始は前27年重責を、にな(27)う、皇帝、プリンケプス〟ですね。病弱ですけど

 

おまけ  ショート劇場

舞台、敗戦後のエジプト

玉藻=クレオパトラ役

凛=オクタビアヌス役

クレオパトラ(玉藻)
(アントニウスさんは自決し私はローマの捕虜の身、カエサル様・・・私、また一人ぼっちになってしまいました・・・)
オクタビアヌス(凛)
そなたがエジプト女王クレオパトラか
クレオパトラ(玉藻)
(この男が憎きオクタビアヌス。そしてあの人の養子・・・でも、この男さえ魅了すれば、起死回生のチャンスはある・・・)
クレオパトラ(玉藻)
「はい、オクタビアヌス・・・さま」(上目遣いで目一杯の可憐な仕草)
オクタビアヌス(凛)
噂どおり、美しいな
クレオパトラ(玉藻)
・・・・・・
オクタビアヌス
だが断る!
クレオパトラ
!?
オクタビアヌス
だって。私の方が美しいんだもん、しかも病弱属性つき(ドヤ顔)
クレオパトラ
みこーん!(泣)

 

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