イヴァン雷帝とモスクワ大公国

凛先生

さて、FGOも第二部が実装されました。

玉藻ちゃん
待ちに待った第二部の最初の舞台は、【永久凍土帝国アナスタシア】です。もうみなさんクリアできましたか?

凛先生

かなりの難関クエストだったわね。特に第二部では敵マスターも登場することになったため、敵も令呪を使用するようになったことが大きな特徴ですね

玉藻ちゃん
令呪でいきなり宝具を使用してくるなんてズルイです

凛先生

あとイヴァン雷帝のクラスがライダーであったため、マーリンを中心にパーティを組織していたプレイヤーや、有力なアサシンを保有していないプレイヤーは苦戦したみたいです

玉藻ちゃん
第一部で最強を誇ったマーリン対策でしょうけど、巻き添えで他のキャスタークラスも使えなくなってしまいました。もちろん玉藻ちゃんもです

凛先生

さて、みんな疑問に思ったであろう「イヴァン雷帝って何者?」という質問に答えてみようと思います

イヴァン雷帝とモスクワ大公国

凛先生

まずイヴァン雷帝はモスクワ大公国の王様ね。13世紀から16世紀にモスクワにあった国です。そして今のロシアの原型となった国でもあります

玉藻ちゃん
ロシアは知ってますよ〜、大きくて寒い国ですね

凛先生

ところが、この頃のモスクワ大公国は、シベリアを保有していなかったの。「世界の地図マップ」さんから拝借したロシア領の地図の、濃い緑のエリアがイヴァン雷帝のころのモスクワ大公国の領土ね

玉藻ちゃん
濃い緑のところだけですか。この頃はそれほど大きな国じゃなかったんですね

凛先生

イヴァン雷帝が開始したシベリア征服事業によってロシアは領土を大きく拡大することになるけど、この頃は東方にあった後進国にすぎませんでした。

玉藻ちゃん
ボスとして登場したイヴァン『雷帝』ですね。『雷帝』って、かっこいいですね

凛先生

まあ世界史で登場する称号の中では、もっとも中二病っぽいネーミングでしょうね

玉藻ちゃん
RPGならどう考えても雷魔法の達人でしょうね

イヴァン雷帝とは?

凛先生

さて、一躍有名人になったイヴァン雷帝について説明します。

イヴァン雷帝ことイヴァン4世は16世紀のモスクワ大公国の王様です。

玉藻ちゃん
なんで『雷帝』なんて中二病な称号がついたんですか?

凛先生

それは彼の苛烈な性格と、彼が行った暴政からついた称号ね。

元々の意味は「苛烈な」とか「冷酷な」とかいう意味ね。

玉藻ちゃん
恐ろしい名前ですね

凛先生

子供の頃から信心深さと苛烈を併せ持つ性格だったらしいんだけど、愛妻アナスタシアが健在の頃には、その苛烈さは息を潜めていました。

凛先生

この頃のモスクワ大公国は、貴族の力が強く、イヴァン4世は思うように政治を行えませんでした。さらにリトアニア・ポーランド王国との戦いに敗北し、イヴァン4世の求心力は低下していました。

玉藻ちゃん
戦争に負けちゃったら、威信は低下しちゃいますからね〜

凛先生

さらに最愛の妻であるアナスタシアを病気で失ってしまいます。彼女の死は病死というのが定説ですが、イヴァン4世は、アナスタシアは貴族によって毒殺されたと疑います。

玉藻ちゃん
あちゃ〜悪いことは続きますからね

凛先生

そこでイヴァン4世は、予想外の奇策に打って出ました。

なんとモスクワから姿を消し一方的に

「退位』

したのです。

玉藻ちゃん
ええ! そりゃモスクワの人々もびっくりしたでしょうね

凛先生

当時のモスクワ大公国は、王様に権力が集中していたので、イヴァン4世の一ヶ月もの雲隠れに政府機能は麻痺してしまいます。

そしてイヴァン4世自体は、途方にくれるモスクワの市民に文書で訴えかけたのです。

玉藻ちゃん
貴族を無視して、市民に何と訴えたんですか?

凛先生

要約すると

「余は悪くない。貴族が悪い。愛する民衆よ、世の味方になって!」

という手紙です。

玉藻ちゃん
あちゃ〜、王様がそんな正直にぶっちゃけると、王様の権威が落ちちゃう気がしますが〜

凛先生

ところがそうはならなかった。市民には圧倒的な反響がありました。

モスクワ兵士

ああ王様、何と嘆かわしい

モスクワ市民(女性)

お可哀想に・・・

モスクワ市民(太め)

貴族め、許せん!

玉藻ちゃん
・・・なんか市民の皆さんが反応してますけど・・・

凛先生

イヴァン4世は当時世界有数の著述家であり雄弁家だった。そして、彼の作品の中でもこの手紙はイヴァン4世自身が命を削って書き上げた傑作だったの。

市民たちは貴族への怒りを叫びながら、イヴァン4世支持のデモを起こします。

玉藻ちゃん
ほえ〜すごいですね

凛先生

市民の支持を得たイヴァン4世は復帰して、憎っくき貴族への弾圧を始めます。そして編成されたのが親衛隊ことオプリーチニキね。

玉藻ちゃん
あの怖い兵士たちね

凛先生

親衛隊であるオプリーチニキを使って有力貴族たちを次々と処刑し、領土を没収したりして直轄領とします。

彼らによる弾圧は苛烈を極め、貴族たちはオプリーチニキ制度を廃止する嘆願書をイヴァン4世に送りますが、イヴァン4世は嘆願者全員を処刑してしまいます。

玉藻ちゃん
ほえ〜、ま、まあ・・・これで王様の権力も強化されたんですし・・・

凛先生

ところがそうでもなかったの。この時代の有力貴族は軍の指揮官でもあった。彼らの支持を得られず、逃亡や亡命が相次いだため、対外戦争では劣勢が続きます。

結局リトアニア・ポーランドにスウェーデン、トルコとの反ロシア同盟との25年に及ぶ戦争にモスクワ大公国は敗北し、国土は荒廃します。

凛先生

最後の手段として、イヴァン4世はイギリスのエリザベス1世に結婚を申し込み、イギリスの経済的支援を得ようとしますが・・・

英国女王エリザベス1世

「はあ? 田舎者のくせに私に求婚? あんたバカ?」

と黙殺されてしまいます。

玉藻ちゃん
まあそりゃそうでしょうね

凛先生

さらに悲劇は続きます。精神が不安定であったイヴァン4世は、皇太子と妊娠中の皇太子妃を、杖で撲殺してしまいます。さらに皇太子妃は流産。

後継者として残されたのは精神異常のあった三男だけでした。

玉藻ちゃん
なんかもう、自業自得とはいえ踏んだり蹴ったりですね

凛先生

結局、イヴァン4世の死後、貴族は力を盛り返し、ロシアは貴族たちによる政争による混乱の時代を迎えます。

唯一の救いは、その政争に勝利し、ロマノフ朝を開くことになったのが、イヴァンの正妻のアナスタシアの一族であるロマノフ家であったことね。

アナスタシア・ロマノフ

玉藻ちゃん
第二部1章のヒロインであるアナスタシアさんの一族ですね

 

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