古代インドとカースト制度

凛先生

さて、前回はオリエントにおけるインド・ヨーロッパ語族について説明しました

玉藻ちゃん

優れた技術や制度を持っていたインド・ヨーロッパ語族でしたが、最終的にはセム系アラブ人のイスラム教徒に負けちゃうんですね

凛先生

そうね。信仰の力は偉大ね。

ところがインド・ヨーロッパ語族が支配権を打ち立てた地域があるわ。それがインド

アーリア人侵入前の、インダス文明

凛先生

まずインド・ヨーロッパ語族のアーリア人侵入前のインドから説明します。

アーリア人の侵入以前に栄えていたのが、ドラヴィダ系の人々が築いていたとされるインダス文明ね。

玉藻ちゃん

有名なモヘンジョ=ダロ遺跡があるところですね

凛先生

そうね。インダス文明についてはよくわかっていないの。肝心のインダス文字が未解読だしね。ただエジプトやシュメール文明に匹敵するほど古くて高度な文明があったみたいなのは確実ね。

わかっている特徴としては、強力な王権がなかったこと、焼きレンガを使っていたことなどね。あと古代シュメール文明とも交流があったみたい。

玉藻ちゃん

ならシュメール文字を元に、いずれ解読されるかもしれませんね

凛先生

インダス文明は今から5000年ほど前に急速に衰退しました。ちなみになぜ滅んだのかもよくわかっていません。

玉藻ちゃん

トンデモ科学によると古代核戦争説さえあったりします。

凛先生

モヘンジョ=ダロ遺跡の発掘調査が進んだら、インダス文明の謎も解けるんだろうけど、インドとパキスタンという両核保有国の国境付近にあって、調査は進みそうにありません

玉藻ちゃん

世界で最もホットな遺跡ですね〜

凛先生

さて、インダス文明滅亡後に、この地にやってきたのがインド・ヨーロッパ語族のアーリア人ね。彼らはインドの豊かな土地と激しい自然に神性を感じ、神への賛歌をしたためます。

その最古のものはリグ・ベーダね。

凛先生

強力な鉄器を武器に、ガンジス川一帯まで支配し、インドにいたドラヴィダ系の人々を支配します。

そして強力な支配構造を作り出しました。

それが現在まで残るカースト制

玉藻ちゃん

知ってますよ〜

バラモン(司祭)

クシャトリア(戦士)

ヴァイシャ(庶民)

シュードラ(奴隷)

ですね

凛先生

この階層をジャーティといいます。

玉藻ちゃん

これだけ聞くと、よくある支配構造に思えますが・・・

凛先生

大きな違いは、バラモン教という強力な宗教の裏付けがあったことね。

輪廻転成の考えから、前世でいいことをした人は上位の階層に、悪いことをした人は下位の階層になるという価値観が生まれ、支配構造はより強固なものになりました

玉藻ちゃん

現世では恵まれなくても、次の転生の時に頑張ればいいやと思ってしまいますからね。逆に上の階層の人は、前世で頑張ったえらい人だから、支配されても仕方ないと思っちゃいますね。

凛先生

ちなみにインドが独立した際に制定された憲法には、カースト制は明確に否定されていますが、現在でもその弊害が残っています。

シヴァ神の逆襲

凛先生

ところで玉藻、現在のインドで一番信仰されている神様って、誰だか知っている?

玉藻ちゃん

シヴァ神ヴィシュヌ神、って聞きましたけど

そういやシヴァ神の奥さんがパールヴァーティですね。FGOでも実装されましたね。

凛先生

興味深いのが、現在インドで広く崇拝されている神は、アーリア人の神であるインドラ神ではなく、もともとインダス文明で崇拝されていたシヴァ神だったりするところね。

玉藻ちゃん

アーリア人の神インドラさんではないんですね

凛先生

さらにインドで牛を神聖視するところも、インダス文明の名残でもあるし、案外現在のインドを精神的に支配しているのは、被征服系のドラヴィア人の文化かもしれないわね

シヴァ神については、どういうわけか試験では結構問われるから、もともとはインダス文明で信仰されていた神である事を覚えておいてください。

凛先生

次回は、バラモン教に対抗して作られた仏教とジャイナ教について説明しようと思います。

両方とも、バラモン教による支配に対抗する形で作られた宗教です。

 

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